PC鋼材非破壊検査協会とは

ご挨拶GREETING

コンクリート構造物は、適切に設計、施工、維持管理すれば、極めて耐久性に富み、丈夫で美しく長持ちする構造形式です。中でも、PC構造物は、高い強度のコンクリートにプレストレスを与えるため、緻密であり、また、ひび割れを制御できることから、一般の鉄筋コンクリート構造物と比べて、高い性能を期待でき、より丈夫で美しく長持ちするコンクリート構造物であると考えられています。しかし、このようなPC構造物であっても、やはり適切な設計、施工、維持管理なしには、何らかの問題が生じかねません。

特に、PC構造物の鍵となるのが、緊張材であるPC鋼材です。PC鋼材がグラウトで守られ、健全に機能しているかどうかを知らないと、PC構造物の適切な維持管理ができないおそれがあります。もちろん、我々は、持てる技術を駆使して、現在まで安全にPC構造物を供用してきました。しかし、今後さらに経年化が進んだ場合には、今までの検査技術だけでなく、新しい非破壊検査技術も用いて、維持管理を行っていく必要があります。

中でも、漏洩磁束法という方法に、私は期待をしております。また、将来的には、これに並ぶような新しい技術が開発されることも期待しております。まず、漏洩磁束法が最初の非破壊検査技術の柱となるわけですが、今後、さらにこの方法が改良され、あるいは、新しい非破壊検査技術が生まれてくることを望んでいます。

本会は、これらの非破壊検査技術を通じて、PC構造物の維持管理に貢献し、市民社会に資することができれば、と考えております。会長として、本会の運営と発展に力を添える事が出来れば幸いです。ぜひ、皆様方のご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成27年7月29日
PC鋼材非破壊検査協会 会長 宮川 豊章

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