入会申し込み
PC鋼材非破壊検査協会 設立趣旨PROSPECTUS
高度経済成長期に集中的に整備されたインフラ構造物が、今後、一斉に高齢化するため、それらの長寿命化、維持・管理は、国を挙げて取り組む社会的課題となっています。道路橋等のプレストレスト・コンクリート構造物（PC構造物）についても、その健全性を確保することが急務とされています。
PC構造物は、その健全性を判断する上で、コンクリート内部の鋼材の劣化度を的確に診断することが特に重要です。そこで、その鋼材の劣化度を非破壊で検査する技術が新たに求められています。
そのための技術として有望なのが、漏洩磁束法による非破壊検査技術です。この技術は、鋼材が強磁性体である特性に着目し、コンクリート表面から磁束密度を測定することにより、非破壊で、迅速かつ的確なPC鋼材の破断検査を可能とするものであり、その開発は、PC構造物の検査技術に大きな進歩をもたらしました。
このような漏洩磁束法をはじめとするPC鋼材の劣化度検査技術は、PC構造物の健全性評価という社会的要請に応えるものとして、今後、PC構造物の検査において、速やかに普及し、広く活用されることが望まれています。
そのため、ＰＣ鋼材の劣化度を検査する技術について、社会的な認知を深め、さらに技術を普及させ、社会インフラの維持・管理に資するべく、ここに「PC鋼材非破壊検査協会」を設立することといたしました。本協会では、当該技術に関する広報、講習、情報共有などの活動を通じて、PC鋼材の劣化度検査技術について、技術水準の維持、 向上を図り、その普及を推進して参りたいと考えております。
つきましては、本協会設立の趣旨をご理解いただける企業、団体の皆様方から広くご賛同、参加下さいますようお願い申し上げます。
